【タイ】発電大手EGCO、水素発電所の開発を計画

【亜州ビジネス編集部】

民間発電大手エレクトリシティー・ジェネレーティング(EGCO)は、水素発電所の開発を進めていることを明らかにした。まず試験事業として、来年初めまでにバンコク北郊パトゥムタニ県にある自社発電所の敷地内に建設する。

当初の出力は5メガワット(MW)とし、後に25MWまで引き上げる計画。政府が推進する温室効果ガス排出量の削減に貢献する。ネーションなどが伝えた。

タイ発電公団(EGAT)と、燃料電池の開発などを手掛ける米ブルーム・エナジーの協力を得て事業を進める。EGATはクリーンエネルギーによる発電技術の開発を進めており、出力300キロワット(kW)の風力水素ハイブリッド発電所や、アンモニアを石炭火力発電の燃料として使用する実験などを行い、発電の脱炭素化を目指している。

3社は昨年12月、発電効率に優れる固体酸化物形燃料電池(SOFC)や固体酸化物形電解セル(SOEC)技術の開発・活用などで協力すると発表している。再生可能エネルギーを使ったグリーン水素などを手掛けるATEも協力。二酸化炭素(CO2)を排出しない電力を生産し、温暖化ガス排出量を実質的にゼロにする「カーボンニュートラル」の実現を後押しする。


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