【亜州ビジネス編集部】
インドネシア中央統計局が17日発表した2022年9月の貿易統計によると、輸出額は前年同月比20.3%増の248億740万米ドルだった。前年同月を上回るのは23カ月連続。資源高を背景に21年3月以降は20%を超える増加が続いている。輸入額は22.0%増の198億810万米ドルに拡大し、貿易収支は9億9320万米ドルの黒字だった。
輸出額は、全体の9割超を占める非石油・ガスが19.3%増、残りの石油・ガスが41.8%増と、そろって大幅なプラス。石油・ガスは原油が8割増、ガスが5割増などだった。
1〜9月の累計は、輸出額が前年同期比33.5%増の2193億5280万米ドル、輸入額が28.9%増の1794億8630万米ドル、貿易収支が398億6650万米ドルの黒字だった。
1〜9月の非石油・ガスの輸出額では、上位10品目のうち果物・ナッツを除く9品目がプラス。石炭を含む最大の鉱物性燃料が85.2%増だったほか、鉱石・スラグ・灰が8割増、鉄鋼が5割増と大きく伸びた。一方、輸出が一時禁止されたパーム油など天然油脂は9.1%増と、他の品目に比べ伸び率が低かった。非石油・ガスの国別輸出額は主要国の多くで2桁のプラスとなり、全体の2割を占め最大の中国向けが30.5%増、2番目に大きい米国向けが20.4%増、日本向けが42.0%増などだった。
非石油・ガスの輸入では、最大の機械・設備が29.2%増加。国別では全体の3分の1を占め最大の中国からが28.6%増、2番目に大きい日本からが24.5%増などだった。