【亜州ビジネス編集部】
カンボジア初となる高速道路の開通式が9日、首都プノンペンで開かれた。
プノンペンと南部の港湾都市シアヌークビルを結ぶ全長187キロメートルの道路で、中国国営企業が約20億米ドルを投じて建設。
式典にはカンボジアのフン・セン首相や、訪問中の中国の李克強首相らが出席した。プノンペンポストが9日付で伝えた。
中国国営の道路建設大手、中国路橋工程が2018年にBOT(建設・運営・譲渡)方式でカンボジア政府から事業を請け負った。同社が50年契約で運営した後、カンボジアに引き渡す。
片道2車線の全4車線で、これまで5時間程度かかった片道の所要時間が2時間に短縮される。先月1日に始まった無料の試験運用では、1日当たり通常は1万台、祝日は2万台が通行した。今月に入り有料化したが、通行量は減っていないという。
両政府は第2の高速道建設でも協力する予定。プノンペンからベトナム国境に接する南東部スバイリエン州バベットまでの138キロメートルの道路で、中国路橋工程が事業を請け負い、来年初めにも着工する。