【亜州ビジネス編集部】
中国の支援による高速鉄道の建設事業で、第1期として整備されるバンコク〜東北部ナコンラチャシーマ間(253キロメートル)の工事進捗率が計画の37%を大幅に下回る15%にとどまることが明らかになった。今月上旬に開催されたタイと中国の鉄道当局者による会合で、新型コロナウイルスの影響や土地収用の遅れなどで工事がずれ込んでいるとの報告があった。タイポストが伝えた。
同鉄道の第1期は2017年に着工した。当初は21年開業の予定だったが、タイ政府は今年9月、27年の開業を目指す方針を示した。
第2期ではナコンラチャシーマ〜ラオス国境の東北部ノンカーイ(356キロメートル)、第3期ではノンカーイ〜ラオス・ビエンチャン(16キロメートル)を整備する計画。昨年12月に全線開通した国際長距離鉄道「中国ラオス鉄道(中老鉄路)」と接続させる。第2期の完成は29年を目指す。