【亜州ビジネス編集部】
インドネシア自動車製造業者協会(ガイキンド)によると、2022年10月の国内新車販売台数は前年同月比23.3%増の9万3197台だった。前年同月を上回るのは5カ月連続。国内経済が新型コロナウイルス禍から回復し、半導体不足も解消に向かう中、高い伸びが続いている。
乗用車が34.1%増となり、前月から伸びが加速。一方、商用車は2.8%減と、4カ月ぶりに前年を割り込んだ。
ブランド別では首位トヨタが55.3%増の3万3740台、3位のホンダが70.0%増の9962台と大きく拡大。2位のダイハツは2.8%増の1万7489台だった。また、年初に現地工場を稼働させた韓国の現代自動車は3505台で、スズキ、三菱自動車に次ぐ6位だった。
10月の業界全体の生産台数は37.9%増の13万5521台。過去最多だった前月(14万4956台)からは減少したものの、高水準を維持した。EVの生産は現代自の「アイオニック5」が261台、中国・上汽通用五菱(SGMW)の「エアev」が1745台だった。
10月の完成車の輸出台数は76.2%増の5万41台。ダイハツやトヨタ、三菱自の輸出が大きく伸びた。現代自は4915台で、ベトナム向けが5割超を占めた。
1〜10月は販売台数が前年同期比21.1%増の85万1413台、生産台数が34.5%増の120万1046台だった。新型コロナ流行前の19年1〜10月との比較では、販売台数がほぼ同水準となる一方、生産台数は11.3%上回り、過去最高ペースで推移している。