【亜州ビジネス編集部】
ダイキン工業は18日、ジャカルタ東郊の西ジャワ州に新工場を建設する計画について正式発表し、2024年12月に稼働させることを明らかにした。
同国で住宅用を中心に市場が急速に拡大する中、需要を取り込む狙い。将来は東南アジア各国への輸出拠点としても活用する。
エネルギー効率が高く環境に配慮した冷媒「R32」を採用した住宅用エアコンを現地生産し、普及させることで、脱炭素に貢献するとしている。産業省の9月の発表によると、工場の年産能力は150万ユニットで、ダイキンは3兆3000億ルピア(約300億円)を投じる見通し。1600〜2500人の雇用創出が見込まれる。
工場は同州ブカシ県チカランのグリーンランド工業団地(GIIC)に建設。IoT(モノのインターネット)やAI(人口知能)などの最先端技術を導入し、生産性と品質向上につなげる。
同社は1970年にインドネシアに進出し、現地販売代理店のイモラマクムールと共同で販売・サービス網を構築してきた。