【亜州ビジネス編集部】
台湾・鴻海精密工業(ホンハイ・プレシジョン・インダストリー)傘下の富士康科技集団(フォックスコン)は12月末から1月初めにかけて、河南省鄭州市に構える米アップルの「iPhone」組立工場のフル稼働を再開できる見通しだ。ロイター通信が5日、消息筋情報として報じたもの。労働者の採用が順調に進めば、3〜4週間後にはフル稼働を回復できるとみている。
世界最大の「iPhone」生産拠点である鄭州工場では、厳しい新型コロナウイルス防疫措置を受けて労働者が隔離されたり、工場から逃げ出したりしたため、年末商戦を前に生産に影響が出ていた。
富士康と地元政府は、人員確保に注力しているが、多くの不確定要素が残っている状況だ。富士康の関係者によると、同工場では11月に暴動が起きており、勤務に不安を抱える人もいるという。