【亜州ビジネス編集部】
コンサルティングの米エーオンは8日、東南アジア各国の2023年の昇給率がおおむね前年を上回るとの調査結果を発表した。
インフレ率の上昇に加え、離職率の高さが平均給与を押し上げる要因になる。国別の昇給率見通しはベトナムが7.9%と他国に比べ高い。同日付各紙が伝えた。
22年第3四半期に6カ国の700社を対象として昇給率と離職率の調査を行った。23年の昇給率は、横ばいのマレーシア(5.1%)を除く5カ国で前年実績を上回る見通し。ベトナムで前年の7.5%から0.4ポイント加速するほか、◆インドネシア=6.8%(前年は6.4%)◆フィリピン=6.0%(5.7%)◆タイ=5.1%(5.0%)◆シンガポール=4.7%(4.6%)――も前年超えが見込まれる。
一方、22年の離職率は、◆シンガポール=19.6%◆フィリピン=18.0%◆インドネシア=15.9%◆タイ=15.4%◆ベトナム=15.2%◆マレーシア=14.9%――の順に高かった。
同年の域内の業種別昇給率は、小売りが6.5%で最高。これに生命科学が6.1%、金融が5.9%で続く。