【亜州ビジネス編集部】
タイ工業連盟(FTI)が13日発表した2022年11月の産業景況感指数(100以上が好感)は93.5となり、前月から0.4ポイント上昇した。
6カ月連続で上昇し、指数は新型コロナウイルス流行前の19年7月以来、3年4カ月ぶりの高水準を記録。新型コロナウイルス対策の活動制限の緩和が進んだことなどがプラスに影響した。
クリアンクライ会長は指数上昇の要因として、入国規制の緩和による内需や観光業の回復、半導体不足の改善なども挙げた。
一方、マイナス要因には、金利や法定最低賃金の引き上げに伴うコストの上昇などを挙げた。
3カ月後見通し指数は97.0となり、前月から1.8ポイント低下。原燃料価格の高止まりなどが懸念され、2カ月連続の低下となった。
指数は「良い、良くなった」と回答した企業の割合から「悪い、悪くなった」と回答した企業の割合を差し引き、100ポイントを足した値。100を上回れば「好感」とされる。今回の調査対象は製造業1315社。