【亜州ビジネス編集部】
マレーシア自動車協会(MAA)が発表した2022年11月の国内新車販売台数は、前年同月比7.3%増の6万4404台だった。前月比では5.6%増。少なくとも11年以降で初めて4カ月連続で6万台を超えた。販売サービス税(SST)減免措置の対象となる受注残について、メーカーが納車を急いでいる。16日付各紙が伝えた。
内訳をみると、乗用車が前年同月比6.9%増の5万7545台、商用車が10.8%増の6859台だった。
22年1〜11月の販売台数は64万2306台となり、前年同期を45.6%上回った。前年のコロナ規制の反動と、22年6月末まで実施された自動車に対するSST減免措置の効果で大幅に伸びた。なお減免税措置は終了したものの、政府は終了間際になり、6月末までに成約した車両については23年3月末までの車両登録で同措置を適用すると発表。これにより各メーカーで駆け込み需要が発生し、受注残を消化している状況となっている。
MAAは、12月の販売が11月を超えると予想。受注残を年内に減らすため、メーカーが納車を急ぐとしている。
生産台数は13%増
11月の国内の自動車生産台数は、前年同月比で13.1%増、前月比で11.3%増の6万5669台だった。1〜11月は前年同期比48.2%増の63万3421台。乗用車は47.9%増の58万6365台、商用車は52.0%増の4万7056台となっている。