【亜州ビジネス編集部】
タイ工業連盟(FTI)の24日発表によると、2022年11月の国内自動車生産台数は前年同月比15.0%増の19万155台だった。前年同月を上回るのは7カ月連続。半導体不足が改善したことで台数は19年3月以来、3年8カ月ぶりの高水準となった。
仕向地別では輸出向け生産が19.1%増、国内販売向け生産が10.1%増だった。ただ、11月の完成車輸出台数は11.0%減の8万7979台、国内新車販売台数は約5%減の6万8000台超とそろって減少。輸出は船のスペース確保が難しく、生産した車両を十分に出荷できなかった。
一方、国内販売は洪水の影響で低調だった。
1〜11月の生産台数は前年同期比12.6%増の172万4909台。同連盟は下方修正後の年間目標を175万台としたが、達成確実な状況となっている。現状のペースを維持すれば年初に設定した当初目標の180万台も上回る。
一方、現地報道によると、同連盟は23年の生産台数を185万〜195万台と予測している。22年12月の結果が分かった後に正式な目標を決める。
11月のバイク生産2.3%増
同連盟によると、11月の国内バイク生産台数は前年同月比2.3%増の23万8050台だった。
内訳は、完成車(CBU)が0.3%増の18万9040台、輸出向けの完全組み立て部品(CKD)が13.6%増の4万9010台。輸出台数(CBUとCKDの合計)は10.7%増の8万9707台だった。