【亜州ビジネス編集部】
タイ国トヨタ自動車(TMT)の21日発表によると、2022年11月の国内新車販売台数は前年同月比4.8%減の6万8284台だった。前年同月を下回るのは11カ月ぶり。
同社は落ち込みについて、各社がキャンペーンを打ち出す12月前半の展示・販売会を前に、より有利な条件で購入したい消費者が買い控える動きがあったと説明した。
販売の内訳は、乗用車が14.8%減の2万263台、1トンピックアップトラックが5.9%減の3万6286台など。乗用車は半導体不足や洪水の影響で落ち込みが続き、3カ月連続の前年割れとなる。
全体の販売はメーカー別で首位トヨタが6.0%増の2万4554台とプラスだったものの、2位いすゞや3位ホンダなど主要メーカーの多くが2桁のマイナスだった。トヨタは乗用車の販売が3割増えた。
1〜11月の販売台数は前年同期比14.7%増の76万6589台。TMTが7月に上方修正した年間予測の88万台(前年比15.9%増)を達成するには、12月に11万3411台(24.6%増)を販売する必要がある。
12月1〜12日に開催された展示・販売会「タイランド・インターナショナル・モーターエキスポ」の受注台数は3万6679台。前年開催から16.1%増えた。