【亜州ビジネス編集部】
キリンホールディングスが23日発表した2021年の国別ビール消費量調査で、東南アジアではベトナムとタイの2カ国が世界25位内に入った。ただ、両国とも消費量が前年比で減少。ほか、前年に25位だったフィリピンがランク外となった。首位は19年連続で中国だった。
ベトナムの消費量は415万9000キロリットルで、世界9位。前年比で5.5%減少し、前年の8位から後退した。タイは3.0%減の174万9000キロリットルで24位だった(前年は22位)。フィリピンは147万キロリットルでランク外となり、1人当たりの消費量は0.1%減の13.2リットルと落ち込んだ。1人当たり消費量ではカンボジアが東南アジア首位で、1.3%増の58.3リットルだった。
世界の総消費量は前年比4.0%増の1億8560万2000キロリットルに拡大。新型コロナウイルス禍からの回復で消費が伸びたとみられるという。うち3割を占めて地域別最大のアジアでは3.5%増加した。世界首位の中国が5.6%増の3909万3000キロリットルと、全体をけん引した。日本は5.2%減だった。