【アセアン】11月の域内自動車生産、17%増の42万台

【亜州ビジネス編集部】

東南アジア諸国連合(ASEAN)各国の自動車業界団体が加盟するアセアン自動車連盟(AAF)の集計によると、2022年11月の域内6カ国の自動車生産台数は、前年同月比16.8%増の41万6344台だった。前年同月を上回るのは21カ月連続。部品不足が解消に向かう中、新型コロナウイルス流行前の19年10月(34万907台)も上回った。

国別では輸出が好調なインドネシアで16.9%増と2桁増が続いている。また、前年同月に落ち込んでいたベトナムは36.4%増と大きく伸びた。タイは11月の国内新車販売台数、完成車輸出台数とも落ち込んだものの、半導体不足の改善を受けて生産台数は増加。19年3月以来、3年8カ月ぶりの高水準となる19万155台に拡大した。

11月の域内7カ国合計の新車販売台数は3.5%増の29万8816台。ベース効果が薄れたことで全体的に失速気味だが、国内消費の回復が顕著なフィリピンやベトナム、減税があったマレーシアでは新型コロナ前の水準を上回って推移している。一方、タイの11月の販売は5.9%減と、11カ月ぶりに前年を割り込んだ。トヨタのタイ法人は、12月のキャンペーン時期を前に買い控えがあったと指摘。また、タイ工業連盟(FIT)は洪水の影響を挙げた。

1〜11月の域内全体の生産台数は前年同期比27.4%増の405万7876台で、新型コロナ前の19年1〜11月(385万8595台)を超えている。一方、販売は27.2%増の313万4399台で、19年1〜11月(314万9985台)をやや下回った。


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