【ベトナム】南北高速鉄道の建設、日本へ支援要請

【亜州ビジネス編集部】

ベトナム政府は先週、構想段階にある南北高速鉄道の建設実現に向けて日本政府に支援を要請した。

ファム・ミン・チン首相がベトナムを訪れた鈴木俊一財務相に伝えたもので、日本の支援のもと、一度は国会で2010年に否決された計画の実現を目指す。VNエクスプレスが伝えた。

運輸省の最新案では、南北高速鉄道の全長は1559キロメートルで、新幹線並みの高速列車を時速320〜350キロメートルで運行。旅客専用で、既存の統一鉄道を貨物専用とする。建設費は580億米ドル。

2030年までの第1期はハノイ〜ビン(北中部ゲアン省)、ニャチャン(南部カインホア省)〜ホーチミン市の2区間を建設する想定で、日本から支援を得たい考え。

南北高速鉄道構想は長く議論されているが、時速300キロメートルの旅客輸送とする当初の案は、莫大な建設費や採算性の不安から10年に国会が否決。その後もいくつかの構想が浮上しては消えたが、実現に向けた意欲は失われていない。


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