【亜州ビジネス編集部】
中国自動車最大手の上海汽車集団傘下で「MG」車を販売するMGセールス(タイランド)は、2023年の新車販売台数の目標を前年比で約2倍となる5万台に設定したと明らかにした。
市場シェア5%を獲得し、国内5位入りを目指す。16日付プラチャーチャート・トゥラキットなどが伝えた。
特に電気自動車(EV)に力を入れる方針。同社は3モデルのEVを販売し、これまで累計で7000台以上を納車した。販売台数に占めるEVの割合は現在15〜20%。30年に50%まで引き上げる目標を掲げている。また、全国の幹線道路で150キロメートルごとにEV充電所を展開する考え。
22年の販売台数は前年比15.8%減の2万7286台だった。主に部品不足の影響で前年を下回った。EVは補助金交付と減税を柱とする政府のEV振興策が適用されて価格が下がり、約1万台の受注を獲得したものの、納車は6000台にとどまった。残りの4000台は23年2月までに納車できるとみている。
EVの現地生産は24年に開始する計画。生産するモデルは検討中であり、まだ明かせないとしている。タイでは親会社でMG車を生産するSAICモーター―CPが東部ラヨン県で工場を操業している。