【亜州ビジネス編集部】
東南アジア諸国連合(ASEAN)と日中韓の経済を調査・監視するASEAN+3マクロ経済調査事務局(AMRO)は17日発表したリポートで、2023年のASEAN域内総生産(GDP)成長率を5.2%と予測した。22年10月の前回予測から0.3ポイント上方修正。
中国人観光客数の回復などが成長を後押しするとみて、大半の国で予測を引き上げた。一方、インフレ率の予測は下方修正した。
GDP成長率の予測はベトナムで0.5%引き上げ、域内で最も高い7.0%とした。消費の回復が顕著なフィリピンは6.5%に上方修正。観光業が盛んなタイは5.2%としている。
一方、日中韓を合わせたASEAN+3のGDP成長率は4.6%と予測し、前回から据え置いた。世界的な金融引き締めが懸念される一方、中国のゼロコロナ政策解除で同国のGDP成長率が5.3%に達すると見込む。