【亜州ビジネス編集部】
マレーシア自動車協会(MAA)が19日発表した2022年の国内新車販売台数は、前年比41.6%増の72万658台だった。前年を上回るのは3年ぶりで、初めて70万台を超えた。ポールタンが同日付で伝えた。
新型コロナウイルス禍からの反動増に加え、販売サービス税(SST)の減免措置が追い風となった。同措置は22年6月末で終了予定だったが、6月末までに成約された車両については、23年3月末までに車両登録を済ませれば適用が認められることになった。これにより駆け込み需要が発生し、現在は各メーカーが受注残の納車を急ぐ状況となっている。
販売の内訳は、乗用車が41.8%増の64万1773台、商用車が39.9%増の8万7885台。乗用車は初めて60万台を超えた。
12月の販売は前年同月比17.5%増、前月比17.6%増の7万6657台だった。月次で7万台を上回ったのは少なくとも11年以降で初めて。また、初めて5カ月連続で6万台を上回った。
MAAは23年の新車販売台数を前年比9.8%減の65万台と予想。SST減免措置が適用される第1四半期は販売が伸びるが、その後は景気減速もあって低調になるとみている。