【タイ】22年の自動車生産188万台、23年は3.5%増予測

【亜州ビジネス編集部】

タイ工業連盟(FTI)の24日発表によると、2022年の国内自動車生産台数は前年比11.7%増の188万3515台だった。

前年を上回るのは2年連続。半導体不足の改善や国内販売・輸出の拡大を追い風に、年初予測の180万台を上回った。ただ、新型コロナウイルス流行前の19年(201万3710台)を依然として6.5%下回っている。現地報道によると、同連盟は23年の生産台数を3.5%増の195万台と予測。観光業の回復による需要拡大などに期待している。

22年の生産台数は仕向地別で、輸出向け生産が8.5%増、国内販売向け生産が16.1%増だった。完成車の輸出台数は4.3%増の100万256台と、目標の100万台を突破。12月単月の輸出台数は前年同月比10.2%増の11万1605台で、3年9か月ぶりの高水準を記録した。

23年の生産台数の内訳は、輸出向けが1.2%増の105万台、国内販売向けが6.4%増の90万台となる見通し。中国のゼロコロナ政策解除に伴うタイの観光業や輸出の回復などが需要を押し上げると見込む。一方、一部モデルの部品不足が続いており、今後も注視する必要があると同連盟は指摘した。

22年のバイク生産14%増

同連盟によると、22年の国内バイク生産台数は13.7%増の262万6778台だった。内訳は、完成車(CBU)が13.2%増の201万5940台、輸出向けの完全組み立て部品(CKD)が15.5%増の61万838台。輸出台数(CBUとCKDの合計)は7.1%増の103万4840台だった。


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