【亜州ビジネス編集部】
半導体・電子部品の回路検査用コネクターを手掛けるヨコオは24日、北部フンイエン省に設置した新工場が来月に稼働を開始すると発表した。半導体検査に用いる「プローブ」という器具を生産する。6月のフル稼働を経て、将来は月産能力を300万本まで引き上げる。
同製品の工場は、日本とマレーシアに続き3拠点目。将来の超極細プローブの生産を視野に、同社のプローブ工場では初めてクリーンルームを設ける。マレーシアで2021年に新型コロナウイルス対策の都市封鎖の影響で生産に支障が出たことから、顧客の需要に迅速に対応すべく新たな生産拠点の設置を決めた。
昨年8月に工場運営の現地子会社ヨコオ・エレクトロニクス・ベトナム(YEV)を設立した。資本金は45億8000万ドン(約2500万円)。ベトナムの子会社は、自動車用アンテナ生産などのヨコオ・ベトナムに次ぐ2社目となる。