【亜州ビジネス編集部】
岩谷産業は30日、バンコク近郊でエアコン金属部品などを生産する線材加工工場を拡張し、今月に量産を開始したと発表した。投資額は18億円。生産能力を2倍以上の規模に拡大し、各国でのエアコン市場の拡大に対応する。
現地法人のバンコクアイ・トーアがサムットサコーン県の工場を拡張した。既存工場の隣接地に1万2500平方メートルの新棟を建設。工場面積を計2万7800平方メートルに広げた。自動化ラインの導入など製造設備を増強したほか、新たに出力1.5メガワット(MW)規模の太陽光発電設備も設けた。
工場では、エアコン室外機に使用される金属製ファンガードや、レンジ用ラックなどのキッチン用部品、自動車部品などを生産。東南アジアや北米、欧州を中心に供給している。
一方、工場にカセットコンロの生産ラインを設けて今年4月にも稼働させる計画。年産能力は100万台を予定している。