【亜州ビジネス編集部】
ホンダのバイク事業の現地法人タイホンダは、2023年にバイク販売で前年比横ばいの138台を目指すと発表した。総選挙が行われることや観光業の回復などが国内バイク市場にとってプラスとなる一方、世界経済の減速に伴う輸出低迷などがマイナス要因になる見通し。国内市場は3%減の175万台に縮小すると予測した。
同社の22年の販売台数は12%増の138万台だった。国内市場は12%増の180万台に成長し、同社のシェアは77%。34年連続で首位を維持した。モデル別販売は、ファミリー車「ウェーブ110i」が54万1649台で最も多く、これに同「ウェーブ125i」が27万1646台、オートマチック車「スクーピー」が18万6487台で続いた。
排気量400cc以上の大型車は2%増の6595台。市場全体は8%減の1万7467台で、同社のシェアは38%に上昇した。モデル別販売は「CB500X」が2032台で最多だった。大型バイクについては、23年に自社の販売が24%増の8150台、市場全体が17%%増の2万500台に拡大すると見込む。オフロードも走るアドベンチャーツーリングの人気が高まるとみている。