【亜州ビジネス編集部】
シンガポール経済開発庁(EDB)が9日発表した2022年の企業による固定資産投資額(FAI)は、前年比91%増の224億8900万シンガポールドル(約2兆2300億円)となり、過去最高額を更新した。電子産業のけん引で大きく拡大。FAIによる付加価値創出額は22.6%増の206億シンガポールドルとなった。雇用創出は2%減の1万7113人だった。
電子への投資額は前年の3倍に増え、FAI全体の3分の2を占めた。製造業ではほか、輸送エンジニアリングとバイオ医療でFAIが半減。精密エンジニアリングと化学も落ち込んだ。
一方、EDBは23年のFAIが減少すると予測。世界経済の減速や他国との競争激化、半導体の需要減退を懸念材料に挙げた。