【亜州ビジネス編集部】
IT(情報技術)事業などのAbalance(Aバランス、本社:東京都品川区)は、北部フート省に太陽電池セルの工場を建設すると発表した。ベトナムで太陽光パネルの生産能力を増強する中、現在は外部から調達している主要部品のセルを自社生産に切り替え、調達安定化やコスト削減を図る。第1期は1億8000万米ドルを投じ、今年10月にも年産能力は3ギガワット(GW)の工場を完成させる。
カムケー工業団地の敷地13万4200平方メートルに建設する。現地企業から建物や機械装置を取得する予定。完成後は試験を経て順次稼働を開始する。第2期は追加で1億2000万米ドルを投じ、年産能力を6GWに倍増させる方針。セルは自社でのパネル生産に使用するほか、他社への販売も視野に入れている。
太陽光パネル生産の現地子会社ベトナム・サナジー(VSUN)は、昨年に北部バクニン省で第4工場の稼働を開始。年産能力を以前の2倍近くに当たる5GWに引き上げた。日系のパネルメーカーでは首位に立つとみられるという。