【亜州ビジネス編集部】
タイ工業連盟(FTI)のスチャート副会長は、2023年の国内労働市場について、35万〜50万人の労働者が不足するとの推計を明らかにした。観光業の急速な回復を受け、観光・サービス分野を中心に労働需要が拡大。労働力不足に拍車がかかり、国内産業の競争力の低下につながると懸念を示した。20日付プラチャーチャート・トゥラキットなどが伝えた。
特にミャンマー人の非熟練労働者の需要が大きいものの、新型コロナウイルス流行の影響を受け、多くの出稼ぎ労働者が帰国したままタイに戻ってきていないという。非熟練労働者は隣接するミャンマー、カンボジア、ラオスからの出稼ぎ労働者が大半を占め、合計で約300万人に上っていた。うちミャンマー人が6割以上を占めていた。
FTIは労働省に対し、外国人労働者の受け入れを拡大し、労働力不足の改善に努めるよう提言。相手国とも協力して手続きの簡素化や所要時間の短縮化を図るよう求めている。