【亜州ビジネス編集部】
タイ工業連盟(FTI)の21日発表によると、2023年1月の国内自動車生産台数は前年同月比4.0%増の15万7844台だった。前年同月を上回るのは8カ月連続。半導体不足の改善で輸出向けの乗用車生産が大きく伸びた。
ただ、国内販売向けの一部車種で半導体不足のため生産が滞り、納車が遅れたことで1月の国内新車販売台数は6%近く落ち込んだ。
仕向地別では輸出向け生産が7.4%増える一方、国内販売向け生産が0.4%減少した。完成車の輸出台数は24.3%増の8万6786台。アジアや中東、アフリカ、欧州、北米への輸出が増えた。現地報道によると、同連盟は年間の輸出台数が目標の105万台(前年比5.0%増)を超える可能性があると指摘した。半導体不足や船腹不足の問題が改善するためで、今後も輸出拡大が続くと見込む。
1月のバイク生産12%増
同連盟によると、1月の国内バイク生産台数は前年同月比12.5%増の23万7821台だった。内訳は、完成車(CBU)が14.6%増の19万3910台、輸出向けの完全組み立て部品(CKD)が4.0%増の4万3911台。輸出台数(CBUとCKDの合計)は2.0%増の8万754台だった。