【亜州ビジネス編集部】
政府はプラスチック廃棄物の輸入を2025年1月1日から禁止する。21日の閣議で天然資源・環境省の提案を承認した。国民の環境意識の高まりなどを受け、先進国のプラ廃棄物の引き取り手からの脱却を図る。
輸入禁止に向けた移行期間として、保税区内にあるリサイクル工場14カ所については、23年は生産能力の100%(37万2994トン)まで、24年は生産能力の50%まで、輸出用の原料としてのみ輸入を認める。公害が発生しないよう、分別などの管理を義務付ける。
それ以外については、23〜24年の移行期間中、原料として国内で調達できないもの、国内調達量が不足するものに限り輸入を認める。許認可制で、輸入量は生産能力までとする。
中国が2018年にプラ廃棄物の輸入を禁止したことを受け、タイなど東南アジア諸国は日本など先進国からのプラ廃棄物の引き取り手となっていた。