【亜州ビジネス編集部】
商業銀行のRHB銀行は、2023年の新車販売台数が前年比6%減の68万台になるとの予想を発表した。前年を下回るものの、マレーシア自動車協会(MAA)が予想する65万台を5%上回るとみている。ザ・サン・デイリーが21日付で伝えた。
同行は、22年6月末に終了した販売サービス税(SST)減免措置に猶予が設けられたことで、これが適用される23年3月末までは販売が好調になると予想。また減免措置終了後の22年7月以降もメーカーが予想より多い受注を受けており、今後発売される新モデルの受注も好調になるとみて、販売目標を高めに設定した。
一方、調査会社ケナンガ・リサーチは、23年の新車販売台数をRHB銀よりさらに多い72万台と予想。1月末時点の受注残が35万台と、3カ月前の30万台より増えており、SST減免措置の終了後も受注が好調として高めの通年予想としている。
MAAによると、22年の国内新車販売台数は前年比41.6%増の72万658台だった。前年を上回るのは3年ぶりで、初めて70万台を超えて過去最多を更新。新型コロナウイルス禍からの反動増に加え、SSTの減免措置が追い風となった。