【亜州ビジネス編集部】
インドネシア中央統計局は1日、2023年2月の消費者物価指数(CPI)が114.16(18年=100)となり、前年同月比で5.47%上昇したと発表した。上昇率は前月の5.28%を上回り、2カ月ぶりに加速。政府が22年9月初めに補助金対象となる燃料を30%値上げした影響を受け、同月から6カ月連続で5%台の高水準となっている。
全11部門のうち10部門がプラスで、上昇率は運輸の13.59%が最大。政府による燃料価格の引き上げが指数を一段押し上げた。次いで伸びが高かったのは食品・飲料・たばこで7.23%だった。これにパーソナルケア・その他が5.63%、食品・飲料サービスが4.08%、家庭用設備が4.02%で続いた。一方、唯一下がったのは情報・通信・金融サービスでマイナス0.20%だった。
CPIは前月比で0.16%上昇。3カ月連続のプラスで、前月の0.34%からは減速した。11部門のうち9部門がプラスとなり、食品・飲料・たばこが0.48%で最も上昇した。一方、運輸はマイナス0.22%、情報・通信・金融サービスはマイナス0.02%と下がった。
22年のインフレ率は5.42%で、前年の1.87%を上回り2年連続で加速した。インドネシア中央銀行は22年のインフレ目標レンジを2.0〜4.0%に設定している。