【亜州ビジネス編集部】
タイのチュリン副首相兼商務相は1日、中国・深セン市と「ミニFTA(自由貿易協定)」を締結したと発表した。ミニFTAは各国の地方政府と貿易拡大など関係強化に取り組む政策で、これまでに山梨県甲府市やインド南部テランガーナ州、韓国・釜山などとも締結。タイにとって全体では7件目、中国では海南省、甘粛省に次ぐ3件目の締結先となった。同日付クルンテープ・トゥラキットなどが伝えた。
タイと深セン市の2022年貿易額は8680億バーツに上る。商務省はミニFTAの締結に伴い、深セン市との貿易額を2年以内に少なくとも5%引き上げ、年間9100億バーツとする目標を定めた。農産物・加工品や自動車、電子部品などの貿易を促進する。
タイ商務省はミニFTAの拡大に取り組んできた。中国の雲南省や、インドの南部カルナタカ州、西部マハラシュトラ州などとも交渉を進めている。