【亜州ビジネス編集部】
ベトナム自動車工業会(VAMA)は、国産車の自動車登録料を再び半減するよう政府に提案している。足元の新車販売が低迷する中、販売を促す狙い。VNエクスプレスが8日付で伝えた。
金利上昇や銀行貸し渋りで新車販売が落ち込み、メーカーの在庫がダブついているという。同協会が発表した1月の国内新車販売台数(一部企業除く)は、前年同月比43.7%減、前月比51.0%減の1万7314台と大きく落ち込んだ。前年割れは3カ月連続となる。
自動車登録料は車体価格をベースに算出するもので、料率は省市により異なる。乗用車についてはハノイで12%、ホーチミン市や北部ハイフォン市では10%などとなっている。政府は新型コロナウイルス流行による景気低迷を受け、20年6月末〜12月末と21年12月初め〜22年5月末の2度にわたって国産車の登録料を半額にした。
VAMAは一方、機械・部品メーカーが加盟するベトナム機械企業協会(VAMI)とともに、今年の特別消費税(SPT)支払い期限を延期するよう政府に要請。VAMIは、すそ野産業でも受注が減少して苦境にあり、この状況が続くと人員削減などを余儀なくされるため、支援策が必要としている。