【シンガポール】22年のPC市場11%縮小、コロナ特需終了=IDC

【亜州ビジネス編集部】

米調査会社IDCの15日発表によると、2022年のシンガポールのパソコン(PC)市場は前年比11%減の100万台超だった。前年割れは3年ぶり。新型コロナウイルス流行後に在宅勤務・学習用で需要が伸びた反動があったほか、物価高も響いた。

ブランド別のシェアは、中国レノボが20%強で首位を維持。2位には企業向け販売が伸びた米デルが前年の3位から浮上し、前年2位の同HPは政府機関への販売が振るわず3位に転落した。4位は米アップル、5位は台湾エイサーが続いた。

企業向けの需要は全体的に拡大したものの、中小企業では減少。中小企業の多くは新型コロナの流行時にPCを買い替えたため、当面は購入を控える見通しという。教育向けも前年までに出荷が一巡した。

IDCは23年の市場が17%縮小すると予測。在庫調整や政府機関の調達削減などで低調に推移するとみている。


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