【亜州ビジネス編集部】
タイ工業連盟（FTI）の23日発表によると、2023年2月の国内自動車生産台数は前年同月比6.4％増の16万5612台だった。前年同月を上回るのは9カ月連続。半導体不足の改善で乗用車生産が大きく伸び、全体を押し上げた。ただ、1トンピックアップトラックは半導体不足の影響が残り、9カ月ぶりに前年を割り込んだ。
乗用車の生産は40.9％増加。前月に続き輸出向けを中心に伸びた。一方、1トンピックは5.8％減と落ち込んだ。
生産台数は仕向地別で、輸出向け生産が16.2％増加。完成車の輸出台数は11.4％増の8万8525台と2桁増を維持し、アジアや豪州、中東などへの輸出が増えた。一方、国内販売向け生産は4.6％減少。国内販売は1トンピックの生産の遅れが影響し、4％ほど落ち込んだ。
1〜2月の生産台数は前年同期比6.7％増の32万7939台。乗用車が32.7％増と大きく拡大したものの、1トンピックは3.0％減少した。同連盟は23年の生産台数を前年比3.5％増の195万台と見込んでいる。
2月のバイク生産11％増
同連盟によると、2月の国内バイク生産台数は前年同月比11.4％増の21万9580台だった。内訳は、完成車（CBU）が18万8272台、輸出向けの完全組み立て部品（CKD）が3万1308台。輸出台数（CBUとCKDの合計）は14.9％減の7万7584台だった。
