【亜州ビジネス編集部】
商務省の5日発表によると、2023年3月の国内建材価格指数の上昇率は前年同月比で0.6%だった。前月(2.6%)を下回り、3カ月連続で伸びが縮小。鉄・鉄鋼製品(マイナス4.0%)が前月(1.0%)のプラスからマイナスに転じ、全体を押し下げた。
鉄・鉄鋼製品は指数の構成比が30.1%と高く、全体に与える影響が大きい。他の8品目の上昇率は、◆木材・木製品=6.4%◆セメント=3.8%◆コンクリート製品=1.7%◆タイル=0.8%◆塗料=3.1%◆衛生陶器=1.5%◆電気設備・配管=1.3%◆その他=1.3%――だった。前月から伸びが加速したのは塗料と衛生陶器の2品目で、タイルは横ばい。残りは減速した。
第1四半期の平均上昇率は前年同期比で2.2%。うち鉄・鉄鋼製品は0.3%だった。同省は第2四半期に建材価格が低下すると予測。世界経済の減速や、事業者用の電気料金の引き下げ、金利上昇に伴う不動産需要の縮小などが価格を押し下げる要因になるとみている。