【亜州ビジネス編集部】
インド自動車大手のタタ・モーターズは、タイ市場に再参入する。同社は5日、タイでのトラックなど商用車の販売代理店にマルチブランドの自動車を販売する英インチケープを指名したと発表した。全国で販売店10カ所の開設を目指す。
タタは2008年にピックアップトラックを発売してタイ市場に進出したものの、販売不振で19年3月までに現地生産を終了し、人員削減や販売店網の縮小などを進めた。今回の提携で再び販売事業を拡大する。
インチケープは東南アジアでの事業展開を加速しており、今年1月にはフィリピン市場への参入を発表。同国で英ジャガーや独メルセデス・ベンツ、米クライスラーなどの高級車を輸入販売する同業のCATSグループを買収すると表明した。また、先月末にはインドネシアのメルセデス・ベンツ事業を現地企業と共同で買収することも発表。現地で組立生産・販売を手掛ける。