【亜州ビジネス編集部】
国営石油PTTなどが先月設立した鉄道輸送会社が19日、ラヨーン県から3453キロメートル離れた中国広東省広州市までの鉄道貨物輸送を開始する。長距離鉄道「中老鉄路(中国ラオス鉄道)」などを経由し、まず25個の冷蔵コンテナでドリアンを運ぶ予定。トラックよりも短期間かつ低コストで安全に輸送できるとしている。クルンテープ・トゥラキットなどが伝えた。
新会社のパンアジア・シルクロード(PAS)が事業を手掛ける。マプタプット地区を起点とし、果物や冷凍海産物などを鉄道で中国に輸送。所要日数は雲南省昆明市までが3〜4日、重慶市までが4〜5日、広州市までが5〜6日としている。
同社には、PTTが昨年設立した物流会社のグローバル・マルチモーダル・ロジスティクス(GML)と、鉄道輸送の地場カオチャロン・トレイントランスポートが出資している。将来はタイからマレーシアやカンボジア、ロシア、欧州への鉄道輸送も手掛けたい考え。各地の企業と提携し、トラックも組み合わせた一貫輸送サービスを提供する。