【インドネシア】3月の新車販売3%増、10カ月連続プラス

【亜州ビジネス編集部】

インドネシア自動車製造業者協会(ガイキンド)によると、2023年3月の国内新車販売台数は前年同月比2.6%増の10万1048台だった。新型コロナウイルス禍から国内経済が回復に向かう中、10カ月連続でプラス成長を記録。台数は3カ月ぶりに10万台を突破し、3月の販売台数としては19年以降で最多となった。現地報道によると、同協会は今回の結果を受け、年間の販売目標を以前の97万5000台から105万台に引き上げた。

3月の販売は乗用車が3.5%増える一方、商用車が0.6%減と4カ月ぶりに落ち込んだ。ブランド別では首位トヨタが11.6%減の2万9471台と前年割れ。一方、2位ダイハツは13.9%増の1万9884台、3位ホンダは30.0%増の1万6871台に拡大した。また、22年初めに現地工場を稼働させた現代自動車が55.4%増の3342台で7位に入った。

3月の業界全体の生産台数は0.7%減の13万6079台。前年同月に急伸した反動があって2年ぶりに前年を割り込んだが、台数は22年10月以降で最多となっている。電気自動車(EV)の生産は、現代自の「アイオニック5」が670台、中国・上汽通用五菱(SGMW)の「エアev」が1003台、2月に生産が始まった中国・東風小康汽車(DFSK)の「グロラE」が40台。4月1日のEV減税措置開始を前に、各モデルとも前月に比べ生産を大きく伸ばした。一方、3月の全体の完成車輸出台数は11.3%増の4万4138台だった。

1〜3月は販売台数が前年同期比7.0%増の28万2125台、生産台数が5.7%増の39万2743台だった。共に新型コロナ流行前の19年1〜3月を上回っている。


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