【亜州ビジネス編集部】
昨年5月に、チャンギ空港と陸路の国境検問所で導入された自動化ゲートを利用して、外国人旅行者が出入国審査をクリアできるようになった。
今月25日、移民検問局(ICA)は自動化クリアランス・イニシアチブ(ACI)の対象が、スタート時の16ヵ国から51ヵ国のパスポート保持者に拡大されたと発表した。
これには、日本、ーストラリア、英国、カナダ、中国、香港、韓国、米国が含まれる。
これまでに400万人以上の外国人旅行者がこのレーンを利用している。
また、アジア太平洋地域内の短期出張をサポートするApec Business Travelカード会員も、ACIの自動化レーンを利用できるようになった。
ACIは、初めて入国する資格のある外国人旅行者が出入国審査のために自動化ゲートを利用できるようにするものである。
ICAは、ACIをチャンギ空港の130の自動化レーンと陸路の国境検問所の40の自動化レーンに拡大したと述べている。2022年には、シンガポールのチェックポイントに合計125の自動化レーンが設置された。
ACIの下、シンガポールに到着した資格のある外国人旅行者は、自動化レーンに誘導される。パスポートをスキャンした後、虹彩と顔の特徴をスキャンして生体情報を提供する必要があるが、ICAによると、カメラとバイオメトリック
スキャナーを使用して自動的に行われるという。入国審査をクリアした後に、電子ビジットパスに登録情報が含まれ、旅行者にメールで送信される。
その後、外国人旅行者は、シンガポールを出発する際もその後の訪問時も自動化ゲートを利用することができる。
ICAによると、この取り組みは、チェックポイントでの自動入国審査を標準化することを目的とした、新しい審査コンセプトの重要な要素であるという。
ICAは、24年の第1四半期までに、チャンギ空港の全入国者の95%が自動化レーンで入国審査を受けられるようになることを期待している。
自動化されたレーンは、手動カウンターよりもスペースを取らず、必要な人員も少ないため、入国審査プロセスを合理化し、2025年までに年間3億人に達すると予想される旅行者数の増加に対応することができるという。
ICAの職員は、入国管理局のカウンター業務以外にも、プロファイリング、評価、調査業務ができるようにスキルアップしている。
ICAのオペレーション部門の副部長であるプア・チュウ・フア氏は、旅行者が入国審査を受ける際に自動化レーンで自己登録ができるように、登録プロセスをできるだけシームレスにしているが、必要であれば、自動化レーンに配備された係員がサポートすると述べた。
(提供:AsiaX
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