【インドネシア】4月の新車販売29%減、連休で落ち込む

【亜州ビジネス編集部】

インドネシア自動車製造業者協会(ガイキンド)によると、2023年4月の国内新車販売台数は前年同月比28.8%減の5万8911台だった。断食明け連休の日程のズレで前年同月より営業日が少なかったことが影響。前年割れは同じく連休があった22年5月以来、11カ月ぶりとなる。

乗用車が24.7%減、商用車が40.1%減とそろってマイナス。ブランド別では首位トヨタが22.5%減の2万1518台、2位ダイハツが31.0%減の1万778台となるなど、各社が軒並み前年を割り込んだ。ただ、22年初めに現地工場を稼働させた現代自動車は3.0%増の2241台とプラスを確保した。4月1日に電気自動車(EV)の減税策が始まる中、現地生産するEV「アイオニック5」が716台と好調だった。

4月の業界全体の生産台数は28.3%減の7万2080台。前年割れは2カ月連続となる。EVの生産は、「アイオニック5」が940台、中国・上汽通用五菱(SGMW)の「エアev」が375台、2月に生産が始まった中国・東風小康汽車(DFSK)の「グロラE」が40台だった。一方、3月の全体の完成車輸出台数は11.0%減の3万2238台だった。

1〜4月は販売台数が前年同期比1.5%減の34万1311台、生産台数が1.5%減の46万4823台だった。共に前年割れとなったものの、新型コロナ流行前の19年1〜4月は上回っている。


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