【亜州ビジネス編集部】
「5G-Advanced(5G-A)」(通称「5.5G」)に対応する北京市初の移動通信実験基地局がこのほど設置された。中国移動通信有限公司研究院と華為技術(Huawei)が連携し、昌平区の国際信息港に1基目を設けている。経済日報が17日付で伝えた。
5G通信の商業利用が2019年11月に始動するなか、6Gに移行するまでの過渡期に5.5G技術を導入する。華為が提唱した5.5Gは、ダウンロード最大10Gbps、アップロード最大1Gbpsの超高速通信などを実現。5Gと比べて通信速度を10倍高めた。デジタル経済を支える次世代技術の早期確立を目指す。
5.5G網の完成後は、数千億個の端末が接続できる見込み。中国政府の支持を追い風に、超高速ブロードバンド基盤の構築、低コストIoTデバイスの供給、高精度の測位や感知を可能にする。
5.5Gの特徴3点は「優れたネットワーク」「スマートライフとスマートシンプル」「低炭素と高効率」。拡張現実(AR)、仮想現実(VR)などの技術と融合させることを提案する。