【マレーシア】4月の新車販売、2割減の4.7万台

【亜州ビジネス編集部】

マレーシア自動車協会(MAA)が発表した2023年4月の国内新車販売台数は、前年同月比19.6%減の4万6583台だった。月間販売として過去最高だった前月からは40.9%減少。販売サービス税(SST)減免の猶予措置が終了する3月末までにメーカーが納車を急いだ反動が出た。19日付各紙が伝えた。

内訳は、乗用車が前年同月比19.6%減の4万1389台(前月比41.7%減)、商用車が19.6%減の5194台(同34.2%減)だった。

1〜4月の販売台数は前年同期比10.0%増の23万9183台。乗用車は11.3%増の21万3344台、商用車は0.5%増の2万5839台だった。

4月の生産台数は前年同月比24.8%減の4万1160台(前月比45.9%減)。1〜4月の生産台数は14.7%増の23万9554台だった。

MAAは、SST減免措置の終了や断食明け連休による営業日の少なさから4月は販売が落ち込んだと説明。第2四半期については、経済見通しの上向きに新車市場も支えられ、また各社がSST減免措置終了後もキャンペーンを行うことで一定の効果が出るが、通年の販売台数は過去最高だった22年の72万658台から1割減少し、65万台に落ち着くとの見方を示した。

なおSSTの減免は新型コロナウイルス流行下で停滞した新車市場を回復させるため、政府が20年半ばに開始。国産車はSSTを免除、輸入車は半減するもので、22年6月末に終了した。ただ政府は終了間際になり期間中に成約した車両については23年3月末までの車両登録で同措置を適用すると発表。駆け込み需要が発生し、各社が間際まで受注残の納車を急いだ。


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