【亜州ビジネス編集部】
三菱重工業は22日、政府系のメランティパワーからガスタービン発電設備を受注したと発表した。IHIの傘下企業とコンソーシアム(共同事業体)を組み、EPC(設計・調達・建設)を手掛ける。出力は680メガワット(MW)。急速起動が可能なシンプルサイクルのガスタービンで、電力の需給安定化に貢献する。
西部ジュロン島に建設し、2025年6月の商業運転開始を目指す。340MWのタービン2基で構成。主に天然ガスを燃料とし、30%の水素混焼能力を備える。将来は水素専焼にも対応できる。
メランティにはエネルギー市場監督庁(EMA)が全額出資している。現地で同様の発電所が30年以上も稼働し、老朽化したことから、新設して置き換える。開発に興味を示す民間企業がないことから自社で手掛けることに決めた。