【亜州ビジネス編集部】
カー用品大手のオートバックスセブンは19日、マレーシアの協同組合を統括するアンカサと同国での日本の中古車販売に関して提携すると発表した。販売からメンテナンスまでを一貫して手掛けるエコシステム(生態系)を構築する。
事業2件について同日に覚書(MOU)を交わした。うち1件は、アンカサの協同組合員である公務員が日本からの輸入中古車を購入する際に、同組織傘下の信用共同組合から融資を受け、公務員給与からの天引きで購入できるようにするもの。この仕組みによって購入ハードルを引き下げる。
もう1件は、同組織が提携する地元の自動車整備業者をオートバックスセブンの現地法人の認定ディーラー網に加えるもの。認定店としてオートバックスのエンジンオイルなどの商品を優先的に販売することで、組合委員のメンテナンス需要を取り込む。
同組織は1万4000の協同組合を統括。公務員を中心に人口の2割に当たる700万人が加盟している。また、加盟する自動車整備業者が現在150店あり、今回の提携では3年後に全店舗を認定ディーラーにすることを目指す。