【亜州ビジネス編集部】
中国自動車最大手の上海汽車集団傘下で「MG」車を販売するMGセールス・タイランドは22日、電気自動車(EV)の納車台数が累計1万台に達したと発表した。2019年6月に同社初のEVとなる中国製のスポーツ多目的車(SUV)「MG ZS EV」を発売し、継続的に新モデルを投入。これまでに計5モデルを取りそろえ、好調な受注が続いている。
2モデル目はステーションワゴン「MG EP」で20年末に発売。1モデル目とともに22年3月に補助金交付と減税を柱とする政府のEV振興策の適用を受けて値下げしたことで、予想以上の受注を獲得した。その後、22年11月にSUVの「MG4エレクトリック」、23年3月にステーションワゴン「MG ES」と高級ミニバン「MGマクサス9」をそれぞれ発売した。EV充電所は現在、国内130カ所以上に設置している。
タイで販売中のEVは現状で全て中国から完成車を輸入しているが、親会社でMG車を生産するSAICモーター―CPは数年以内の現地生産開始を予定している。