【亜州ビジネス編集部】
中国の自動車輸出が足元で急増している。中国汽車工業協会によると、今年4月の自動車輸出台数は前年同月比で2.7倍の37万6000台に膨らんだ。このうち新エネルギー車(NEV)は10万台となり、全体の26.6%を占めた。前年同月比で9.4倍、前月比でも28.6%増と大幅な伸びを示した。21世紀経済報道が23日付で伝えた。
NEV輸出には国内メーカーだけでなく、欧米など海外メーカーが中国で生産した車両も含まれる。最近は特に、欧州メーカーが中国にEV工場を移転するケースが増えてきた。
中国に工場を置く海外のNEVメーカーは、米テスラやルーマニアのダチア、スウェーデン・ボルボ傘下のポールスターなど。2025年には中国から欧州連合(EU)諸国への年間の自動車輸出台数が約80万台に拡大する見通しだ。このうち33万台が欧州メーカーが中国で生産した車両になるとの予測もある。