【亜州ビジネス編集部】
JR貨物は5日、国営石油PTTが昨秋設立した物流会社、グローバル・マルチモーダル・ロジスティクス(GML)と液化天然ガス(LNG)など危険品の複合一貫輸送事業で協力を検討すると発表した。先月半ばに覚書を締結した。今後は事業化調査を行う。
JR貨物とPTTは、2019年からタイ政府が取り組む危険品の鉄道輸送に関するルールの策定に参画。PTTがこの活動の中で、JR貨物のノウハウや実績を高く評価し、提携を検討することになったという。
JR貨物は21年にバンコクに駐在員事務所を開設し、タイの鉄道貨物輸送事業への参入準備を進めてきた。一方、GMLは昨年10月の設立で、鉄道貨物などの陸上輸送から海上輸送、航空輸送までを一体的に手掛ける計画。冷蔵倉庫の管理や、物流不動産の賃貸なども展開する。