【インドネシア】5月のインフレ4.00%に減速、3カ月連続で4%台

【亜州ビジネス編集部】

インドネシア中央統計局は5日、2023年5月の消費者物価指数(CPI)が114.84(18年=100)となり、前年同月比で4.00%上昇したと発表した。前月の4.33%から伸びが鈍化し、3カ月連続で5%を下回った。インドネシア中央銀行が設定した目標レンジの上限まで戻っている。

全11部門のうち10部門がプラスとなり、上昇率は運輸の10.62%が最大。政府が22年9月初めに補助金対象となる燃料を30%値上げした影響が残る。次いで伸びが高かったのはパーソナルケア・その他で4.48%だった。これに食品・飲料・たばこが4.27%、食品・飲料サービスが3.38%、家庭用設備が2.48%で続いた。一方、唯一下がったのは情報・通信・金融サービスでマイナス0.27%だった。

CPIは前月比で0.09%上昇

6カ月連続のプラスで、前月の0.33%から減速した。11部門のうち9部門がプラスとなり、食品・飲料・たばこが0.48%で最も上昇した。一方、運輸はマイナス0.56%と下がった。

22年のインフレ率は5.42%で、前年の1.87%を上回り2年連続で加速した。インドネシア中央銀行は23年のインフレ目標レンジを2.0〜4.0%に設定している。


亜州ビジネスASEAN
https://ashu-aseanstatistics.com/

この記事をSNSでシェア!


一番上へ戻る