【亜州ビジネス編集部】
タイ荷主協議会(TNSC)は、2023年のタイの輸出額を前年比ゼロ〜1%増と予測し、前月から据え置いた。新政権の発足の遅れや、世界経済の不確実性、生産コスト高などが輸出の足かせとなる一方、輸送コストの低下や、政府の輸出促進策などが追い風になるとみている。6日付プラチャーチャート・トゥラキットなどが伝えた。
TNSCは輸出拡大に向けて、下記などが必要と提言した。
◆迅速な新政権の発足
◆中小企業の負担にならない政策金利の検討
◆適正な電気料金体系
商務省の発表によると、23年4月の輸出額は前年同月比7.6%減の217億2320万米ドルだった。前年同月を下回るのは7カ月連続。世界経済の不確実性が高まる中、工業製品の落ち込みが続いている。1〜4月の累計は前年同期比5.2%減の920億330万米ドルだった。