【亜州ビジネス編集部】
インドネシア自動車製造業者協会(ガイキンド)によると、2023年5月の国内新車販売台数は前年同月比65.2%増の8万2097台だった。断食明け連休の日程のズレで前年同月より営業日が多かったことが影響。プラスは2カ月ぶりとなる。前月は逆に営業日が少なく、大きく落ち込んでいた。
乗用車が77.1%増、商用車が34.8%増とそろって大きく拡大。ブランド別では首位トヨタが2.1倍の2万8178台、2位ダイハツが2.3倍の1万6009台となるなど、各社が軒並みプラスだった。22年初めに現地工場を稼働させた現代自動車は2.0倍の3030台で、非日系ではトップ。4月に電気自動車(EV)の減税策が始まる中、現地生産するEV「アイオニック5」が917台と好調だった。
5月の業界全体の生産台数は65.9%増の11万9797台と、2カ月ぶりのプラス。台数は、5月としては過去最多となった。EVの生産は、「アイオニック5」が991台、中国・上汽通用五菱(SGMW)の「エアev」が64台、2月に生産が始まった中国・東風小康汽車(DFSK)の「グロラE」が40台だった。一方、5月の全体の完成車輸出台数は47.3%増の3万8936台だった。
1〜5月は販売台数が前年同期比6.9%増の42万3404台、生産台数が7.9%増の58万7263台。販売台数は新型コロナウイルス流行前の19年1〜5月を小幅に下回ったものの、生産台数は1割ほど上回った。