【亜州ビジネス編集部】
英市場調査会社、テクナビオによると、ベトナム半導体市場は2027年に16億5000万米ドル規模に成長する見通しだ。22年から27年までの6年間の年平均成長率は6.12%を見込む。19日付ベトナムネットが報じた。
テクナビオは、スマートフォンユーザー数の拡大が半導体市場の成長をけん引すると予測。スマホ需要に対応するため製造企業が国内工場の設置を増やすとの見通しを示した。ソニーやサムスンを含め、約40のスマホブランドがベトナムから輸出されている。
同社はまた、米中貿易対立を背景に複数の製造企業が半導体生産工場のベトナム移転を望んでおり、半導体生産の知識と適正を備えた熟練労働者の需要が高まっていると指摘。しかし、そうした熟練労働者の不足が市場の成長を妨げる大きな課題となっていることを問題点として挙げた。